衰退するガールズバー業界、これからはどうすればいい?
こちらのブログは久しぶりの更新となります。
以前にこのようなブログを書きました。
ガールズバーの終焉という事で書きましたが、ではどのような形態で今後ガールズバーが、どのようにすれば生き残り出来るのかというのを個人的見解から紹介したいと思います。
1.キャバクラ回帰
元々ガールズバーはショットバーなどから派生したのではなくキャバクラから派生して出来た業界です。2007.8年あたりから出始めてその後一気に増えていったかと思います。
「お店」
・風営法の許可がなくても出来る
・朝まで営業が出来る
・人件費を抑えられる
「女の子」
・キャバクラの様なノルマ、連絡先交換などがない
・気軽にバイト感覚で出来る
「お客」
・低価格で女の子と過ごせる
この様な利害関係が生まれ当初は一気に飲み屋街で広まった傾向があり、その後もドンドンとガールズバーは出てきました。
出来た当初はそれでよかったのですが、その後は
「女の子」
お客さんを呼べるけど指名バックなどがないからメリットがない
「お客」
気になる子がいるけど指名がないから、お店に行っても仕方ない
とお客さん離れも見られるし女の子の力を発揮できないこともあり、「リクエスト」「応援」など言葉を変えて指名制度が導入されています。
(指名だと風営法に該当する可能性があるため)
キャバクラとは違いますよという形で出始めたけど、結局キャバクラの様なシステムにしないとお客さんは来ないということで多くのお店が指名制度を取り入れているでしょう。
女の子がカウンター越しにいるか隣にいるかの違いだけと言っても過言ではありません。それであるならば、風営法の許可をとって、キャバクラ回帰をした方が良いのではないかと個人的には感じてます。
風営法に関しては今回は詳しく説明は省きますが、現状のガールズバーは警察が本気を出せば殆ど摘発されてしまうような営業スタイルです。
いっそのこと一号の許可を得てキャバクラをした方が良いのではないかと個人的な印象です。
2.カラオケの設置をするしないを明確にする
私は以前から訴え続けていますがガールズバーの様な他のお客さんと共有する場で「カラオケをする人」と「カラオケをしない人」が共有するのは100パーセント無理です。
「女の子とお酒を飲みながら話す」のが大前提なのに他の人のカラオケでそれが出来ない状況なのに料金が発生するのって正直、考えた方が良いというのが私の考えです。
それであるならばカラオケがあるなしを明確にした方が良いと思います。
カラオケをしたがる人は「安く楽しみたい」という意識が強いかなと感じます。
女の子と話をしたいという人の方が割とキャストドリンク、リクエストなどもしやすい傾向があると感じます。
「カラオケガールズバーにしてカラオケでワイワイするコンセプトのお店」
「カラオケなしで女の子と会話を楽しむお店」
どちらかに分かれるべきです。そうすることで客層も分かれ顧客満足度もある程度は保てると思われます。
ガールズバーの失敗は「飲み放題でカラオケも無料でダーツもあってこの料金」の様になんでもあって安さを売りにした点が流行ったキッカケでもあるけど、失敗した点でもあります。なんでもあって安いことで客層の低下を自ら招いた結果が今のガールズバー業界でしょう。
これからの客層を絞って行かないと顧客満足度が低下してドンドン厳しくなると私は感じています。
3.ガールズバー以上キャバクラ未満のお店
「キャバクラにすると女の子が集まらない!」なんて声もあるでしょう。ではなぜガールズバーで働く子はキャバクラへは行かないのでしょうか?
・指名数、売上などノルマがある
・お客さんの隣に座るのは抵抗がある
色々と理由はあると思いますが、私が実際に聞くとこういう理由が非常に多いです。
それなら「ノルマを減らす、もしくはなくしたお店」「お客さんとの距離が少しとれるお店」などキャバクラでも出来ることはあります。お水業界というのは昔から進化をしてきた業界ですから、これからも進化する見込みは充分にあります。
料金的にはガールズバー以上キャバクラ未満くらいであれば勝負できるのではないでしょうか?
どういうシステムのお店が出てくるか分かりませんが、今までにありそうでなかったシステムの店舗はこれからも出てくるでしょう。
4.コロナ不況はまだまだ続く
現在ワクチン接種が進んでいるから、もう少し我慢すれば前みたいに営業できると思っている人もいるでしょうが、それは違います。コロナ禍で影響を受けた経済を立て直すのは非常に難しく長期的に考える必要があるでしょう。
景気が悪くなれば働く子も増えると思いますが、お客さんはどうでしょう?
・リストラされる人
・給料が下がった人
なども沢山いるでしょう。夜の遊びというのは生きていく上で必要不可欠な業界ではなく、あくまで「遊びの業界」です。遊びにお金を回すのが厳しくなるのが予測できます。
今までなら初めて行ったお店で楽しくなったとしても失敗したなと納得できてたものが、「遊ぶなら絶対に楽しみたい」と感じる人も増えるでしょう。
一度のミスも許されない傾向が強く出てくるという事です。遊ぶ回数が減ったのならそれは当たり前の心理だと思います。すなわち「顧客満足度を軽視してるお店はお客さんのリストから排除される」ということです。
客商売をしていれば当たり前ではあるけど、それが今以上に重視されることです。
そうであるならばお店のコンセプトをもっと明確にして客層を絞った経営戦略が必要となるでしょう。
5.今までのやり方では通用しない
ガールズバーが衰退してるのってコロナのせいでしょうか?勿論、大きく影響することでありますが、そもそも前から問題があったのがコロナをキッカケに浮上してきたものだと個人的には感じてます。
現実の問題に目を向けて考えるか、背けて時期を待つか…選択次第でお店の命運は決まるでしょう。
今までに経験したことがないようなことが起きているのだから今までのやり方を貫けば行き先はドンドン低迷することでしょう。
風俗やメンスエステは他のお客さんと共有しなければいけない場面は少ないので他のお客さんのせいで楽しめないという点は少ないですがキャバクラやガールズバーはいくらお店や女の子が良い仕事をしても他のお客さんに妨害されることがあります。
すなわち、お客さん自身をお店が育てるという力も必要だということです。
一部の常連さんだけに結びついていれば新規顧客を掴み取るのは難しいですし、お客さんを育てるというのは大変なことです。
個人的には風俗やメンズエステよりもお客同士が同じ場を共有しなければいけない様な業種はガールズバーに限らず相当大変になると考えてます。
そういう業態で店舗運営者がどのくらい先を見ているのか…目先だけに捉われていないか…など問われる時なので、今何をすべきなのか?お客が何を望んでいるのか?など色々と考えてほしいものです。