私が風俗店を辞めた理由。 後半編
前半、中盤では売上のないお店をどの様にリニューアルするかをプランを練り、準備を進めてきた流れを紹介しました。リニューアルオープンしてそれから私がお店を辞める経緯、その後の展開がどうなったのかを紹介していきます。
前半編
https://girlsbartan.hatenablog.com/entry/2019/09/09/140528
中盤編
https://girlsbartan.hatenablog.com/entry/2019/09/10/115010
リニューアル直後は売上が激減
今までのやり方を180度変えたことでゼロからのスタートをします。ですので当初から2.3ヶ月で結果が出ると思っていません。1ヶ月単位で考えること、1年.2年のスパンで考えることを明確に分けて「何をするべきか」を考えることで、お店が10年.20年と運営できると思っています。目先の利益も大事ですが一度だけで終わってしまうのであれば意味はありません。
売上、客単価よりもまずは「客数」「お店のリピート率」のアップを第一に考えて営業しています。リニューアル前の平均売上よりも相当なダウンを当月からしてしまいますが私としては想定範囲内です。
今までのやり方を変えたことで女の子もお客さんも全てゼロからのスタートですから、この程度は想定していました。
また女の子のレベルも少しづつですが上がっているのも感じましたし、リニューアル後も求人の問い合わせは多かったこともあったので、これから更に良い子を揃えられる自信はありました。
陰で暗躍する人が出てくる
リニューアルして1ヶ月だけの結果で暗躍する人が出てきます。前回にも紹介しましたが上司T氏とS氏です。
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女の子とのやり取りを一切禁止する
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近くにあるリニューアル前は女の子の人数調整をA店とB店でやっていました。リニューアルすることで、このやり取りは基本的にはできなくなります。しかしリニューアル前にいてA店に移籍した女の子がいますが、なかにはリニューアルに参加したいという子もいました。それを強引にA店に移籍させたのがT氏とS氏です。
リニューアルで女の子が増え始めてるとはいえ、少ない日もあります。そういう時はA店に移籍した○○さんと○○さんはリニューアルしたお店でも良いと言ってくれてるので、こちらが女の子少ない時はヘルプとして助けてほしいと女の子には勿論、二人の上司にもお願いしてました。ヘルプくらいならOKという返事をもらっていました。
実際は一回ヘルプをお願いすると「一日で2人しか客つけてないじゃん!こんなんじゃヘルプに出せない」と上司から一方的に言われ、完全に女の子のやり取りはお店間で完全になくなりました。
女の子にはヘルプにきた時は保証金額をあげるなどしてました。もしかすると暇かも知れないと事前にも伝えてます。もし女の子側から「ヘルプは行かない」と言われたのであれば仕方ないことですが、二人の上司の判断で一方的に約束を破るのは筋が通ってないことです。
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あることないことを社長に陰で言う
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上司T氏とS氏は一ヶ月しか経過してないにも関わらず売上だけを見て「これは失敗する」と社長によく言っていると他からの情報が入りました。私は社長に「2.3ヶ月で売上をあげるのは無理。1年は時間は必要」と言ってますし、それを了承してからのリニューアルに至ります。社長を煽って不安にさせる行為を二人の上司がドンドンしていきます。
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責任者は私だけど、地区の統括はS氏
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上司T氏は社長に次ぐNO2です。S氏はその地区のトップで私はその地区のNO2でした。女の子のことなどで何かあればS氏が最終勧告などを出す流れにしようと会議で決まっていました。
女の子の遅刻や当欠が多いなど私からも注意したりアドバイスすることもありましたが、それでも直らない子は数名いました。会議で決めた流れではS氏が最終勧告をするのですが、一切関与しません。私からお願いしても一切動かないので、私はS氏がいないものとして店舗運営するしかありません。会議で決めたことをやらないで、会議で決めてないことを押し付けたりする上司二人には愛想がついてました。
2ヶ月、3ヶ月目で売上が少しつづあがっていくも…
リニューアル当月は売上が激減しましたが2ヶ月、3ヶ月と売上は徐々にではありますが毎月30万くらいのペースで上っていました。女の子が指名をとり始めたり、お客さんのリピーターも少しつづ上がっていました。女の子のレベルもドンドン上がっています。
半年くらいは現状の流れで少しずつ売上あげて、半年後から本指名に関しては、ちょっと値上げをしていこうとプランを練っていました。
そして4ヶ月目です。売上は少しづつでも上がっていましたが「リニューアルの中止」が社長から言われます。
・30,40万ペースで売上が上がっても意味がない。
・女の子の年齢層をあげてハードな店作りをする。
ということです。上司T氏とS氏の陰でネチネチと言ってきた結果がここで出てきました。勿論、最初に「結果が出るまで1年は最低もかかるから、それまでは我慢の時期としてみてほしい」と言ってましたが1年待てないということでした。
またリニューアル前に在籍してた子がA店の移籍したことでA店の売上が飛躍的に伸びてますから2店舗の売上を足したらリニューアル前と変わりはないんですが、そういう点は見ていません。A店の売上があがったのは俺のおかげと言わんばかりにT氏とS氏は言います。
私には他の地区にある店舗に移動してほしいと言われましたが、全く納得していません。最初の約束と違います。リニューアル後の女の子はA店に移籍するか辞めるか選んでもらえと言われましたが数人は移籍したけど大半は辞めました。私もその中の一人です。辞める選択をしました。
女の子に説明する際は「僕の力不足です!すいませんでした!」と女の子一人ひとりに頭を下げましたが「○○さんのせいじゃないですよ」「○○さんとお仕事できて楽しかった」と言われました。怒る子、不平不満をいう子は一人もいなかったのは、せめてもの救いです。
2週間後くらいにボーナスが出る時期でしたので女の子からは「ボーナスもらってから辞めた方がよい」と多々言われてましたが、それだと私の中で筋が通ってないと感じてたのでボーナスを捨てて退職しました。
その後のお店はどうなったのか?
ここまでが一連の流れですが、その後どうなったかと言えばグループ全体で低迷してしまいます。ここからは私の体験談ではなく、当時の恩師とも言える私の上司だった人から聞いた話です。
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女の子の年齢層をあげてよりハードプレイを売りにするお店作り
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求人広告で20代から40代くらいの女性を集めますが、結局のところ30代でも20代後半くらいで売り出せる子を採用するという以前の流れに戻りました。
人妻熟女店であれば、求人方法はこれで良いと思いますが、人妻熟女と割り切ってお店づくりをしていません。当時から感じていたのは「30代でも20代後半くらいで売り出せる子を採用」というのはお店でエゴでしかないように思えます。
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1店舗だけでなく他の系列店も同じ様な形で広める
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他の地区にも系列店がありますがA店の様に売上があるわけでもなく女の子の在籍数も少ないこともあり、結果的に40代まで募集したら問い合わせが増えるだろうと「数打てば当たる方式」で求人を始めます。
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上司T氏とS氏はYESマンしか配下に置かない
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自分の言いなりになる社員、忠実にいうことを聞く社員を出世させていたそうです。結果的に会議をしても良いプランが出るわけでもなく、皆が上司の顔色を伺って仕事をするようになり会社全体の雰囲気が悪くなったそうです。
もともと、彼ら二人は手柄は自分のおかげ、悪いことは下のせいにするという自分の保身しか考えない人ですから。
結果的に1店舗だけでなくグループ全体で売上がドンドン落ち込んでしまったそうです。女の子の年齢をあげてドンドンハードサービスと行き詰まってしまい、これからどうすれば良いか完全に行き詰まってる状況のようです。
1店舗だけでなくグループ全体で売上が低迷する
人妻熟女店が増えてるにも関わらず「30,40代の女の子ならいくらでも募集したら来る」と自信過剰になっていたことが大きな要因です。競争店が多いのを理解せずに、過去の実績だけを根拠に進めた結果だと個人的には一番感じます。
「サービスをドンドンハードにしても売上が上がらないならどうすればよい?」と最終局地に辿り着いてしまってるのが現状だと当時の上司は言ってました。
その上司は現状をみて私が以前してたリニューアルのことにヒントがあるんじゃないかと思って話を改めて聞きたいと思ったそうです。また、私がやっていたリニューアルのサービス内容等を現状のお店で取り入れたりもしてるけど売上が伸びないとも言ってました。
それに対してはリニューアルをした時は「女の子」「料金」「サービス」の全てが繋がっているので、どれか一つだけをやったとしても意味がない。とだけ伝えました。
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余談ですが上司のT氏とS氏はその後に不祥事を起こしたのを原因にクビになったそうです。ですが彼らがグループ全体をめちゃめちゃにしてしまった後始末が大変で今もなお、それが続いてるそうです。
T氏はクビになってから今は「メンズエステの様なお店」を始めたそうですが今会ったら
「貴方は女の子の世代をあげてより濃厚サービスをしたら売上が上がるといってたのになんでメンズエステなんですか?貴方が言ってた逆のお店ではないでしょうか?」
と聞いてみたいですね。
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最後に
前半、中盤、そして今回と3回にわけて私が風俗店を辞めるキッカケになった話をさせて頂きました。今でも私のやったことが絶対的に正しいとは思っていませんが、あの時に1年間、我慢することができたら現状とは違う結果が出たんじゃないのかとは感じることはあります。
今回は長々と私の体験談として紹介しましたが、もしかすると見る人によっては自分が働いてる今のお店づくりに参考になることが少しでもあるのではないかと思い書きました。
これも元上司から聞いた話ですが社長は当時よく周りに話してたことがあるようです。
「あいつは天才なのか?それともただ大馬鹿野郎なのか?どっちかしかない気がする」
私は自分のことを天才と思ったことはありません、むしろ不器用で無能だと感じてます。だからこそ、後輩からの意見や周りからの情報を取り入れて何事も考えるようにしています。今までのお店がやってきたこと、現状を見て私のやってきたことは社長にとってどんな風に今、見えてるのか気になるところではありますけどね。
「衆人がみな善をするなら、おのれ一人だけは悪をしろ。逆も、またしかり。英雄とは、自分だけの道を歩く奴の事だ。」
前半、中盤、後半とお付き合い頂きありがとうございました。
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