元ガールズバー店長日記

ガールズバーやキャバクラ、風俗店などで店長をしてきました。お客さん目線、働く側目線で思うこと、感じることをブログに書きたいと思います。Twitterもやってるので宜しくです。

貴方のお店は大丈夫?こういう黒服だとお店…ダメかも?!

 こんにちわ。

 

 私がガールズバーやキャバクラに行って飲みに行く際は、経験してきた仕事だからかもしれませんが「女の子がカワイイ」「トークがうまい」という面よりも黒服を見てしまう癖が業界離れても気になってしまいます。

 

 私としての持論は女の子がカワイイなどのキャストの質よりも黒服の質が良い悪いを見てお店を判断してます。仕事が出来る黒服がいるお店というのはお客側としても面白いですが、適当な仕事ぶりだとお客さんにとって楽しい物と言えないでしょう。

 

 最近、色んなお店に行って「このお店大丈夫?」「戦略もって営業してる?」と疑問に感じることが多かったので、今回は黒服に関して紹介していこうと思います。

 

黒服の仕事内容は?

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 業種が異なりますが風俗にしろ、お水にしろ、黒服と言うのはその名の通りお店の運営を支える存在であり、女の子が活躍できるように環境を整える職種です。

 

 日々の営業で言えば

・店内の掃除
・お客さんからの予約
・お客さんの回し
・HP、SNSの更新
・備品発注
・キャストのシフト管理
・女の子の面接
・後輩への指導、教育

 

様々な業務がありますが、どの仕事をとっても「主役にはなれない」ということです。「女の子と過ごす時間を提供する」というのが仕事ですから、主役になる必要性はありません。

 

出過ぎず離れすぎずという立ち位置が求められる職種と言って良いでしょう。

 

黒服に求められること

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 資格や学歴が関係ない社会で実力主義的な業界である中で黒服に求められるものとは何でしょう。これはお店や店長さんの考えによって変わるので一概にこれというのはないですが、実際、私が風俗、キャバクラで店長をして感じたことを紹介します。

 

真面目であること

 業界関係なく言えることではありますが、風俗やお水はチャラそうなイメージがあると思いますが、それとは裏腹に真面目であるというのは一番求められることです。

 なぜなら毎日、目の前にお金と女性という誘惑があるからです。

 一日の売り上げ数百万を管理する。横領して飛ぶという話はよく耳にします。お店のお金に手を付けないという当たり前なことですが大金を前にしても冷静でいられることが求められます。

 

 また女性と毎日接していると、付き合って男女の関係になるということも、この業界では珍しいことではないです。風紀と言われこの業界ではご法度行為です。

 

 毎日が欲との戦いだと思いますが、目の前の欲に負けてしまうような人はこの業界では通用しません。

 

人との距離感の取り方が絶妙

 これは黒服というよりも店長やマネージャー、本部長など出世したいのであれば求められる力かと思います。キャストとの距離感、お客さんとの距離感が近すぎず遠すぎずの絶妙で良い立ち位置を維持できるかということです。

 

 一定のキャストやお客さんと近いと、それを周りから見ると「ひいきしてる」と思われます。だからといって距離を置かれると「私って嫌われてる?」と思われます。

 

 風俗にしろキャバクラにしろ店長含めお店の上のクラスと会った時に「人との距離感を作るのが上手な人」というのが多いかなと言う印象です。

 

 真面目であれば黒服としてある程度の地位はイケると思いますが、出世したいのであれば絶対に必要な能力かと思います。

 

 この能力はどうすれば身につくかと聞かれたら私は分かりません。しいて言うのであれば色んな人と接して経験を積むことかなと思います。

 

最近多いお店の傾向

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  色んなガールズバーやキャバクラで飲ませてもらって最近感じたのは店長や黒服の「距離感が近い人が多すぎる」ということです。お客さんと仲良くなるのはお店としてはプラスだと思いますが、ただ行き過ぎた関係になってるお店が多いかなと最近感じます。

 

 風俗やメンズエステなどは受け付け時くらいなのでお客さんと距離感が取りやすいのですがキャバクラやガールズバーは難しいように見えます。

 

 常連さんを掴んでるんだからいいじゃんと思われる人もいると思いますが、私から見ればこれはお店を徐々に崩壊させていきます。

 

 例えば自分が新規客で周りのお客さんが常連だとします。他のお客さんとは仲良く話すのに対して自分には一切来ないという風になると「取り残されてる」「自分だけ避けられてる」という気持ちになりません?

 

 そうなると「居づらいお店」という風になってしまい常連さんが以外の新規顧客はドンドンこなくなります。お客さんから「一緒に飲もう」と誘われることがありますが、そこで黒服がダラダラいて飲んでるのは私から見れば3流です。

 

 一杯サクっと飲んで他の仕事もあるのでと立ち去る力量がないのであれば黒服を辞めた方が良いです。なぜなら「女の子と過ごす時間を提供する」のが本来するべき仕事であるのに自分が飲んでペラペラ話してるのは本来の業務から著しく外れてます。それであればホストクラブで働けばよいんじゃないかと思います。

 

 黒服はお店では主役になれません。あくまで黒子を徹しなければなりません。そのことを分かってない人が店長をやってるのであれば、お店は間違いなく閉店するでしょう。

 

 

例外的にこんなお店がありました

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  あるガールズバーへ行ったときの話です。

そのお店はまず店長らしい人は常連さんと一緒に飲んだりしますが私の所には一切来ません。いわゆる「身内感が強すぎるお店」です。

 

 そこで女の子とサラリーマンのお客さんが来ました。話が聞こえてくるくらい煩いのですが、その女の子は近くにある系列店の女の子とお客さんと一緒に来た模様です。正直そのお客と女の子は周りに迷惑なくらいうるさいです。

 

こうなるとどうなるか分かりますか?

 

このお店と言うだけでなく、「この会社がやってるガールズバーは教育がなってない」「アホ女とアホ客で成り立ってる」と周りにいるお客さんに印象を持たれます。普通であれば系列店に行くなら、気を使って周りのことを考えながら飲むのが一般的かと思いますが、それができないのであれば、そう思われても仕方がないと思います。

 

店舗運営者がきちんとしていれば、このようなケースはないと思いますが何も考えてないから、こういうことになるんじゃないでしょうか。

 

 

黒服のお客さんはお店に来る全てのお客さん

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 キャストは目の前にいるお客さんの対応をするのがお仕事です。ですから女の子は目の前にいるお客さんと接すれば良いと思いますが黒服は違います。

 

 一定のお客さんだけを見ているようではまだまだ3流です。店舗運営をしているんですから、お店に来るお客さん全てが黒服のお客さんということを認識しなければなりません。そう考えれば一定のお客さんにべとべととする必要性がないというのはわかるでしょう。

 お金を使ってくれる、よく来てくれるからという理由でべっとりしてるのであれば、その分、他のお客さんを失ってるという事に気づかないのはただのアホです。

 

 お客さんと距離が近いことで最初は良いと思いますが、他のお客さんから「差別されてる」と思われて客足がドンドン遠ざかる原因にもなります。

 

 またお店側から言いたいこと、注意したいことがあるとお客さんと仲良くなりすぎることで言えないケースもあります。そうなれば他のお客さんから「ひいきしてる」という風に思われます。

 

 目の前の売り上げに捉われていては長期的に売り上げをアップさせたりキープすることは出来ません。

 

「お店に来る全員が黒服のお客さん」という認識を持ってください。