元ガールズバー店長日記

ガールズバーやキャバクラ、風俗店などで店長をしてきました。お客さん目線、働く側目線で思うこと、感じることをブログに書きたいと思います。Twitterもやってるので宜しくです。

ガールズバーの終焉の始まりの到来

久しぶりのブログ更新です。

 

 本日は2021年3月18日です。21日に一都三県は非常事態宣言が解除になるというころです。都内の繁華街では2月から営業再開をするガールズバーは増えてきて3月になるともっと増えているのが現状です。

 更に21日以降は営業再開するお店も増えることでしょう。しかし、そんな繁華街を見て私は「ガールズバー業界の終焉が始まったな」とまず感じました。

 

 なんでガールズバーはこれから終わっていくのかを、僕なりの解釈で紹介させて頂きます。

 

女の子のレベルが著しく低下

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 ガールズバーではお店の前で女の子が立ってたり、道でチラシなどを配布してることが多いかと思います。これは客引き行為なため違法です。しかし、今回は客引き行為をしてるしてないは別にします。

 

 表現が悪いかもしれませんがガールズバーの客引きをしてる女の子を見ると「この子を見てお店行こうと思うかな?」「このお店は面接してるのかな?」「誰でも採用してるんじゃないの?」と感じることが非常に多くなりました。

 

 年々、女の子のレベルというのが下がってる傾向があると思いますが、ここ数か月で一気にそれが増したように感じます。

 

 お店の営業コンセプトであってる子であれば良いと思いますが、

 

「自分のお店のコンセプトにあった女の子」

「お店のお客さん受けしそうな女の子」

 

を採用するのはガールズバーに限らないでしょう。しかし、そういうのも関係なく採用するというのは

「お店の在籍の女の子が少ない」

「非常事態宣言明けの営業に備えて、とりあえず採用してる」

と言っても過言ではないでしょう。女の子がいないと営業は出来ませんから。

 

 誰でも採用するようなお店は、もう運営が破綻してる状態ともいえるでしょう。私自身、現役の店長の時も女の子が少ないこともありました。数合わせで採用したことも実際にあります。でも採用するにあたり「これだけは譲れない」ということはありましたし、誰でも彼でも採用したことはありません。

 

しかし繁華街で立ってるガールズバーの子を見ると「面接してるの?」と感じてしまうことが明らかに多いです。実際に入店してみて女の子と話してもトークが特にうまいわけでもない」「盛り上がるわけでもない」というケースが多いです。

 

そういうお店に行って「また行きたい」と思うことはありません、むしろ「もうあの店には行かない」という気持ちが強くなります。

 

女の子を回さない店舗が意外と多い

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 女の子が可愛い可愛くないは人それぞれタイプがあるのでそこまで見ないです。私が一番見るのは「お店の回し」です。これがきちんとしてるお店というのは楽しいですが、適当にやってるお店は退屈です。

 

 女の子が少ない日であれば仕方ないかなと思いますが、ワンセットに最低でも2回女の子を変えるべきです。なぜなら最初についた子が退屈なのにそのままずっといればお客さんは帰ります。基本的なことじゃんと思われそうですが都内のガールズバーでは全く女の子を変えないお店というのは結構な数あるかなと思ってます。

 

 最初についた子との相性が良ければ問題ないですが、全お客が目の前にキャストが良いと思ってるわけではないということを認識してほしい限りです。また回さないというのは「うちのお店はこんなお店ですよ」っていうアピールをするチャンスを放棄してると言えるでしょう。

 

 回しがちゃんとしてないお店は本当に退屈です。私からすればいい加減な営業をしており、その時だけの営業をしており、その後に繋がる営業が出来ていないと言っても過言ではないと思います。

 

 店舗運営者に言いたいのは「お客さんはお店の色んな所を見てます」「目の前の子と話していても他の女の子のことも見てます」。それなのにお店側がそこに何かアクションを起こさなければ、お客さんはそのお店に来ないでしょう。

 

キャバクラやクラブでは「回し次第で売り上げが変わる」と言われるくらい重要なポジションです。ガールズバーとは言えば回しは重要という認識を持つべきです。

 

その時の売り上げしか見てない営業f:id:girlsbartan:20210318193927j:plain

  初めて行くお店に来店する際は「初めてきました」「○○見てきました」など言う人が多いと思います。私も同じようにします。

 

 「このお店は新規のお客さんをどういう風にするのか?」という事を見るためです。ここを考えてやってるお店は「また行きたい」と思いますし、適当なお店だと「もう行かない」と感じるのは誰もが同じことだと思います。

 

 女の子のルックスはそこまで気にしないのですが、ここ最近では最初についた子が「え?面接してる?」「なんで採用したの?」と思うことが前よりも感じることが多いです。ルックス的にイマイチでも話したら違うかもと思いながら話してみても「トーク力は普通」ということも多いです。

 

 私が現役時代してたのは新規のお客さんをつける際は「この子なら新規でも任せられるし、他のお客さんからも評判が良い」という子を極力つけていました。今のガールズバーはそういうことを考えず空いてる子をつけるという事をしてるケースが多いのかなっと感じます。

 

 これは私が実際に新規のお店での経験ですがそのお店はキャストドリンクの料金が変わるシステムでした。

 

700円→ウーロンハイ、緑茶ハイ、サワー系

900円 ジーマ、カクテル系

 

 私はドリンクは最初に出すので「何か飲んで下さい」と言います。初対面だし700円のドリンクを選んで遠慮すると思うのですが、迷いもなく初対面の人に900円のドリンクを注文する子もいます。

 

 200円の差額だから大したことがないですが、初対面では印象が悪いです。もし900円のドリンクを頼みたいのであれば、ある程度信頼関係を作ってから、話を盛り上げて流れで注文してみるなどすればいいと思います。

 

 初対面で少しとはいえ高い方を注文されるとお客側の印象は悪いです。「お店はどういう教育をしてるんだ?」と私はいつも感じてます。初対面でいきなり「おねだりドリンク」というのもお客は萎えるので初対面のお客さんと接する際は注意してほしいです。

 

 以前にも言いましたが、お客が楽しんだ結果、自分の意志で飲ませたり注文した場合は「ついつい使い過ぎた」という風に思います。これがお店や女の子主導で飲んだり注文させると「この店は高くつく」という印象をお客側に与えてしまいます。

 

 「この店は高くつく」と思われたら客足がドンドン離れてしまう原因となることを店舗運営者は覚えておいてください。

 

これらを見ると私には「今後も来てほしい」というよりも「今日の売り上げが大事」という印象です。

 

遊びでも失敗はしたくないお客心理

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 以前であれば60分3000円のお店で「タイプじゃない」「楽しくない」と感じても「まあ仕方ない」「他のお店もある」とお店選びに失敗しても割り切れるところはありましたが、これからは安いお店でも遊びで失敗したくないというお客さんは増えていくことでしょう。

 

 コロナ禍でガールズバーの客足も売り上げも厳しいお店は多いでしょうが、それはお客側も同じです。「収入減少」「リストラ」などそういう現状にいるお客さんは多いです。そういった中で遊ぶわけですから予算が前よりも下がるケースもこれから増えてくるでしょう。遊ぶ回数も少なくもなるでしょう。

 

 こういう現状下で「お店選びに失敗しても仕方ないや」と思えるでしょうか?低予算でも遊ぶなら「確実に楽しみたい」という心理が強くなるのは自然なことです。

 

 新規開拓をするよりも「自分が前から知ってるお店」「知ってる女の子」で確実に楽しむという意識が強くなることから新規顧客を獲得すること自体、非常に難しくなるでしょう。

 

料金を下げる、割引は出来ない

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 お客さんが来ないなら料金設定を安くする、割引をすれば良いと考えるかも知れません。現状、都内のガールズバーの相場は40~60分で2000~3000円の価格ではないでしょう。

 価格が安ければ集客が見込めるかも知れませんが利益はどうやって出せばよいでしょうか?女の子が稼げたとしてもお店を維持出来なければ意味がありません。

 
 ガールズバーは低価格で女の子と飲める、カラオケが出来るという売り出し方をしました。高めの料金設定をしてるお店であればある程度の効果は見込めそうですが、そもそも安い料金なのにそこから下げれば、それはもうビジネスではなくただの慈善事業です。

 

 もし割引をしたとしても、割引をして今度どう繋げていくかというのを考えてないとお客離れに繋がっていくでしょう。

 

最後に

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 「ガールズバーの終焉の始まり」とタイトルをつけましたが全部がなくなるわけではないです。相当数の店舗が消えていくでしょう。そして新たに店舗運営する人が出てくると思いますが、今までと同じやり方をしていればすぐに閉店することは確実です。

 

 どの業種もそうですが時代の流れというものをしっかりと見極めないといけません。現状のガールズバーを見てると「非常事態宣言が終われば普通に戻る」と勘違いしてる店舗が多い気がします

 

 そういう人たちは「今後の経済に関して」「政治的にどう動いてるのか?」など色んな事に目を向けてないのでしょう。

 

 ガールズバーで多く見られるのが「コロナ対策をしないでバカ騒ぎしてるお店」「カラオケをガンガンしてる」というのが非常に多いです。コロナ対策をしてないで営業してるのが非常に残念です。しかし、こういったものは非常事態後に自分たちに振り返ってくると思います。お店を左右するようなことが起きるでしょう。

 

「目先の利益しか考えてない」
「お店、キャストの質の低下」

 この2点が現状の問題であるにもかかわらず、そこに目を向けないと、もう営業続けるのは厳しいです。傷口を広げる前に閉店された方が得策だと思います。

 

ではどういうお店にすればいいのか?対策はあるのか?というのは私は何パターンかは考えています。今までのやり方、価値観に縛られていてはコロナ禍は生き残れませんし、その先も無理です。

 

機会があれば私が考えてる対策、この先の展開は後日アップさせて頂きます。

 

 

追伸

私自身ガールズバーで飲んだり遊ぶことは好きです。

しかし現状を見ると危機感なく営業を適当にしてるお店があまりに多いです。
ガールズバーを否定的に書いてる面が多々あったとは思いますが、ガールズバー業界には頑張ってほしいです。店舗関係者さんには是非とも参考にして頂き今後の店舗運営の一つの参考にしてもらえたらと思います。