特定の顧客頼みの店舗は危険かも？

今年になり中国で発生したコロナウィルスのニュースが毎日流れています。日本政府の対応には賛否があると思います。ここで詳しく述べることはしませんが、中国からのお客が来ないことで「旅館、ホテル」「爆買いを期待してる販売店」にとって今回の事は致命的なことでしょう。

ターゲット層を絞りすぎるデメリット

今回の事案は「中国人客」にターゲットに絞ってる旅館やホテル、販売店にとってはマイナスでしょう。2月は暇だけど、中国人からくるかという前提で運営をしてしまった結果が招いたものです。旅館やホテルはキャンセル、販売店は事前に多く発注をかけてるから在庫を抱えることになります。

そうなれば旅館やホテル、販売店は価格を下げて集客しようと考えるんじゃないでしょうか？中国人が大勢来ることを予測して、それなりの準備をしているので、それなりの金額もかかってます。赤字を少しでも減らそうと考えていくことが予測できます。

予定通りになっていれば大きな利益が出たかもしれませんが、極端にターゲットを絞ることで予測不能なことが起これば準備してたものが台無しになるというケースは日常的にあります。

一定の顧客を多数抱えてる店舗は危険 

例えばお店に近くに大きな会社や工場などあれば、そこで働く人が多数来店することがあります。そこから沢山くるからということで大事にするお店なんかもあると思いますが、もしその会社や工場が倒産や大幅なリストラがあればどうなるでしょう？そこからくるお客さんは減ります。もしお店がその会社や工場に依存するような運営をしていれば、売り上げが一気に下がります。

これは良く見られることですが自衛隊の駐屯地がある街なんかは自衛官の顧客を抱えてるお店は少なくありません。自衛官歓迎モードで運営してるお店も多いです。しかし、震災が起こったりしたらどうなるでしょう？被災地に行くこともあるので自衛官のお客は一気に減ります。また駐屯地内で誰かが不祥事を起こしたら外出禁止ということもありえます。

一定の顧客頼みの営業だとお店側に非がなくても相手側の事情でお客が来なくなる可能性もあります。それをお店側が何とかしようとしても出来ません。

他のお客さんはこない

一定の顧客が来なくても他のお客がいるから、そちらをしっかりと掴めば良いでしょう。一定の顧客頼みのお店に言えるのは「お店が一定の顧客を優遇してる！サービスを必要以上に受けている」と第三者が感じるケースも多々あります。一定の顧客を掴むことで一定の顧客が離れてしまっているという現象が起きています。

一度離れたお客をお店に戻すことは非常に難しいです。一定の顧客が来なくなってから、他のお客探しをしても遅いです。相手側の事情でお店の売り上げが変わるという運営をしてるお店は大きな利益を出せる反面リスクもあると言えるでしょう。

色んな顧客を日々獲得する必要性

風俗やキャバクラの女の子で例えると

（A)一か月で10回指名してくれるお客さんが2名いる
（B)一か月に1回指名してくれるお客さんが20名いる

こちらだとどちらが良いでしょう？同じ指名数ですがAの場合だと、どちらかのお客に何かあれば一カ月の指名数は一気に減り10本です。Bの場合、一人のお客に何かあっても月の指名数は1本減るだけで済みます。

極端な例であげましたが、店舗運営も同様なことが言えるでしょう。日頃から色んな顧客を掴むことを考えていないと何かあった時に大変なことになります。最悪、それがキッカケで閉店する可能性もあります。

１カ月で10回来る人、3.4回来る人、１回来る人…この様に色んなタイプの顧客をより多く獲得することが店舗運営には必要不可欠です。

今回はコロナウィルスの事案から、店舗運営において見習うべきことがあるんじゃないかと思い記事にしました。2月は割と落ち着いてくる時期だと思うので自分の働いてる店舗の運営方針、方法に関して考えて改善するべき点は変えていくにはちょうどよい時期だと思いますよ。