元ガールズバー店長日記

ガールズバーやキャバクラ、風俗店などで店長をしてきました。お客さん目線、働く側目線で思うこと、感じることをブログに書きたいと思います。Twitterもやってるので宜しくです。

近年のガールズバーの現状について。

 今まで女の子をアフターにどのように誘うのかという記事を書いてきましたが、最近のお水業界について個人的な見解など紹介できたらと思います。

 

 ガールズバーは2006年頃に京都で発祥とされてますが、ガールズバーが全国の繁華街に増えてきて10年くらいに経ちます。正直、昔と比べると女の子のレベルが低下してきたのではないかと感じることがあります。

 

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キャバクラを経験してない子が増えた。

ガールズバー以前はキャバクラ、スナック、クラブなどのお店がありましたが、その中でもお水デビューがキャバクラという子が多かったです!

 

キャバクラは高級店から格安店などありますが「指名数」と「売上」がキャストの評価になり時給も決まります。ノルマが厳しい緩いはお店によって差はありますが「指名」と「売上」で判断されるということは共通です。

 

 場内指名をもらう為にどんな接客をすれば良いかという意識も感じられました。またキャバクラの場合、女の子各自に担当の黒服、ボーイがつきます。担当からどうやれば良い、これは控えた方がいいなどアドバイスもあり、キャバ嬢として成長も出来たかと思います。

 

指名を取りにいく接客

・会話のレパートリーを増やす

・ドレス、髪型、お化粧など女の子磨き

・お客さんにあわせた飲み方、会話をする

・下ネタでも受け止めてから他の話に切り替える

・貴方だけ特別的な雰囲気を作る

 

など多々あると思いますが、情報収集、女子力磨き、コミュニケーション能力の向上…様々なことに取り組まないと生き残れません。だから疲れて辞めていく女の子も多かったはずです。ですがお客としては、女の子がトーク力が高かったり盛り上げるのが上手だと面白い時間になり満足度も高くなります。指名で返ってこなくても次の来店へ繋げることも大事なことですし、そういう部分もきちんとお店は見て評価の一部としています。

 

ではガールズバーではどうでしょう。

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なんとなく気分でやってる子が多い。

勿論、若い子でも意識高くコミュニケーションが上手な子もたくさんいますが、なんとなく気分でやってる子も多いです。

 

様々な要因があると思いますが個人的に一番感じるのは、キャバクラの様なノルマがないことがマイナス面として出てしまったと思います。

 

最近では、「応援」「リクエスト」「バーテンオーダー」などお店各自の呼び方をして指名制度を入れてるお店が増えてきましたが、ガールズバーではそこまで売上還元もありません。毎月決められた指名、同伴、売上など厳しいノルマはありません。

 

緩くのんびりと働けることがガールズバーの魅力ではありますが、マイナス効果になることもお店にはあります。

 

接客やトーク力は誰かに言われて、身につくものではありません。色々と成功したり失敗したりを経験して、きちんと自分の良い点、悪い面を見つめることで身につくものです。

 

なんとなく感覚で接客してる子に接客されても楽しくありません。でも残念なことに、そういう子は多くなってるのはなぜでしょうか。

 

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以前はキャバクラの中堅クラスの子を獲得できた

 

10年前はキャバクラに疲れてガールズバーへ移動する子が多かったです。どんなお店かにもよる面もありますが、キャバクラの中堅クラスの子がガールズバーへ移動するケースも多かったため即戦力となりました。

 

接客が上手な子がいると未経験の子でもそういうのを見たり感じたりして接客を身に着けていけることが出来ましたが、今の若い世代はガールズバーが水商売のデビューで、キャバクラへ行こうとする子が少なくなってます。水商売の経験はガールズバーのみという子も多いはずです。どうやってお客さんを楽しませるのか理解してない子が増えた原因の一つだと思います。

 

お店側が女の子の接客をみない、アドバイスをしない

お店にもよりますが、女の子がどんな接客をしてるのか、トークをしてるのか、テーブルが盛り上がっているのかをお店側が見ていないケースも多いです。また女の子へ、アドバイスや注意をしないことで接客能力が上がらない。お客さんがお店から離れていく…そういう部分が見られます。

 

女の子だけでなくボーイもキャバクラの経験がない

働く女の子だけでなく黒服、ボーイの水商売の経験不足も要因の一つ。キャバクラの「付け回し」は売上を左右する重要なポイントでキャリアがないボーイはつけません。ガールズバーでも付け回しは非常に大事なことであり、そこで売上が変わると言っても過言ではないのですが、適当にやってるお店が多いのも事実。ただ女の子をつけるだけなら誰でも出来ます。なんとなく付け回しをするため、女の子の接客を見ていないのでアドバイスや注意も出来ず、なあなあになっているお店も多いです。

 

女の子だけで運営してるお店は素人経営が多い

キャバクラやガールズバーを経験して独立してお店をやるケースもありますが女性だけで運営してるお店の特徴として「女の子目線」が強いかなと感じます。女の子の働きやすさが重視されてしまい、お客さん目線が後回しになってる店もちょくちょく見かけます。働く側のことも大事ですがお客がこないと経営は成り立ちません。キャスト時代とは違いお店の全てに目を光らせないといけないのでお客さん目線ということを第一に考えた方が良いと個人的には思います。

 

 

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繁華街のお店なんかは「価格競争の激化」の傾向にあると思います。

ただ安くすればするほど、いわゆる痛客、ウザ客の来店も増えます。痛客、ウザ客が多いと良い女の子がお店を離れることもあります。また、ギャーギャうるさい客がいると女の子と会話が出来ないのでお客さんも嫌がって他のお店へと流れてしまいます。

 

個人的な考えではありますが「質を高めて適正な料金で勝負する」という考えは駄目なのか?「うちのお店は少し高めですが女の子のレベルには自信があります」と堂々と胸をはって営業するのは駄目なんだろうか?と感じます。

 

お客心理として「安く可愛い子と飲みたい」という気持ちがあるのはわかりますが、そろそろ「良いお店にはお店正規の料金で」という考えをお客側も持つべきではないかとも感じます。

 

働く女の子もそうですしお客側にも言えることですが、コミュニケーション能力が高いという力は他でも活かせます。この力を向上させる場としてはお水商売のお店ほど良いところはないと思いますよ。せっかく働いたり、お店に遊びにいくなら、何か役に立つこと一つでも得た方が今度の為になると思います。