元ガールズバー店長日記

ガールズバーやキャバクラ、風俗店などで店長をしてきました。お客さん目線、働く側目線で思うこと、感じることをブログに書きたいと思います。Twitterもやってるので宜しくです。

「経費削減」と「女の子への投資」で2020年を乗り切る!

girlsbartan.hatenablog.com

 

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今年のブログにて個人的な予測を紹介しました。じゃあ、実際にどうやって2020年を乗り切るのか?何か対策はあるのか?ということもあるでしょう。私が考えてるのは「経費削減」と「女の子への投資」に重点をおいて運営するべきと2020年は思っています。

ごくごく当たり前のことではあるかもしれませんが、私なりの意見を述べていきたいと思います。

 

 

本当に必要性があるか見直す

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経費の使い方を考えるということです。勿論、運営において経費はかかりますが、果たして使い過ぎていないかということです。

 

実際に私が店長をしてた時に社長から「求人広告、宣伝広告を1割カットしてほしい」と要望がありました。しかしお店からすると減らすよりも数件増やしたい現状がありました。そこで考えたのは他のところで削れる物がないのかということです。

 

最も多かったのはタオルやローション、お客さんに出す飲み物などの備品です。これらがないと営業できないけど過剰に発注してるんじゃないか?という面がありました。余裕をもって発注することは大切ですが過剰になっているのであれば、そこを削って求人広告や宣伝広告に使いたいと考え実施しました。

 

基本的なことではありますが電気代や水道代も考える点はあります。シャワーやお風呂で使うとはいえ、必要ないのに使っていては無駄です。女の子にも節約を呼びかけ、経費を抑えることで他に経費を使えるようにしたことがあります。

 

経費において無駄がないのかを見直すことも必要かと思います。気になる方いれば損益分岐点を出して店舗運営に役立てるのも良いかと思います。

 

www.noc-net.co.jp

 

女の子確保と育成

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こちらも風俗業界であれば当たり前のことではありますが、今年は「お客さんが節約モードになる」と予測しています。節約モードになれば一人頭の来店数は減少するでしょう。そうなると新人の子が入店してから指名をとるまでに期間が前年よりもかかる可能性があります。

お店により異なりますが入店3か月くらいは「新人キャンペーンで割引」「新人期間は保証アリ」などしてるお店が多いと思いますが指名をとるまでに3か月では短いような気がしてます。

 

実際に私が店長をしてた際の3か月で辞めていく子も多かったですし、辞めてから問い合わせの電話が増え始めたりするケースも多々ありました。節約モードになる2020年はお客の来店数が減る可能性があるので、女の子確保の為にも新人期間を長めに設定する方が良いんじゃないかと個人的には感じてます。

 

完全保証制度を導入

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保証制度を取り入れてる店舗もあると思いますが、多くのお店が付いたお客さんの分が給料となり、お客さんがゼロだと女の子の稼ぎもゼロという流れでやってる店舗さんは多いでしょう。

 

キャバクラやガールズバーでは時給が発生してるので罰金などがあったりもするけど、ある程度いは稼ぎの予測が出来ますが風俗となると、なかなか予測が難しいでしょう。収入が不安定になると働く側にストレスや不安が生じてしまい、結果的に退店になることもあるでしょう。

 

そこで保証制度を在籍の子全員に適応するという案です。

・毎月の指名数で保証金額は決める。

・4時間以上の勤務で保証を付ける

・遅刻早退の際は保証は出さない

など決まりごとは事前に決めておく必要はあります。稼げる日は問題ないかも知れませんが、来客が少ない日も必ず出てきます。女の子に安定の収入を約束することで出勤したら〇万円は手にすることが出来ると安心感を持って勤務してくれる要因にも繋がるんじゃないでしょうか?

 

保証制度のメリット、デメリット

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【保証制度のメリット】

女の子に安定した収入を約束できることで定着率をあげることが出来る要因の一つになります。また、求人広告においてPR面の強化にもあり、求人の問い合わせもアップします。この2点は保証制度における強みとも言えます。

 

新規のフリーのお客さんにどの子をつけるかという時に「新規だし人気あるAさんが空いてるから、ここにふりたいけど、Bさんは今日はゼロ人だから一本くらいはつけないとな…」と悩んだことがある男子スタッフは多いでしょう。必ずとは言いませんが、保証があれば、そういう振り分けで悩む状況は減少されます。お店としては指名までいかなくてもお店に戻す力がある子に新規客を振りたいところですから、しっかりとお店の今後の集客に繋がる様なお客の振り分けがしやすくなる面があります。

 

【保証制度のデメリット】

一番はお店にとっての出費が増える事でしょう。オープン時は売り上げゼロからスタートですが保証制度をすることで売り上げがマイナスからのスタートです。一人につき保証1万出していれば1万×出勤数がマイナス分となります。集客、売り上げがないとなかなか出せないという点でしょう。

 

私が店長してたお店は保証制度で1~5万円の出勤保証はしていました。安定した収入を女の子に提供していましたが、「保証越えたら今日は良い」「保証金額をもらえたらよい」など働く上での女の子の向上心が低くなる現象も見られます。「今日は保証越えたから早退」なんていうこともあります。

 

ある程度、指名が取れてる子にこの様な傾向が見られることが多いです。勿論、遅刻や早退したら保証はなしという前提でしたが「もっと指名をとろう」「新しい顧客をゲットしよう」という向上心がなくなるのはデメリットかも知れません。

 

 

※保証制度には良い面もあり悪い面もあり万能な制度ではないでしょう。しかし、女の子の定着、求人のPRにおいては強みがあるので個人的にはオススメしたい制度です。もしするのであれば、メリットデメリットの両方をしっかりと見つめて条件を決めておくことが重要です。

 

風俗店において求人面で「稼げるお店」アピールが強くなりすぎてるかなということも感じます。稼げますアピールも必要ですが安定した収入を得ることが出来るというのも一つのアピールではないでしょうか?

 

時給×勤務時間の最低保証は出しても良いのでは?

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これは私がずっと考えていたことです。完全保証制度のお店で私自身が働いていたから、このような考えに辿り着いているのかも知れません。ついた本数がその日の給料でお客さんがゼロなら収入がゼロ、いわゆる「お茶をひく」という事ですが、このシステム自体を改善した方が良いんじゃないかと個人的には考えています。

 

客商売をしていれば忙しい日、暇な日というのは必ず出てきます。平日、土日関係なく来店が多いお店はごく一部でしょう。風俗の給与体制もそろそろ見直す必要性があるんじゃないかと感じてます。

 

東京の最低時給は2020年1月現在1013円です。各自治体によって変わりますが最低時給×勤務時間程度の収入はお店が保証しても良いんじゃないでしょうか?保証を出すことはお店にとって負担があるのは先ほども書きましたが、女の子が商品であることから、収入をある程度は保証した方が定着率にも上がる様な気がしてます。

 

「今日はいくら稼げるかな?」「今日も1.2本だけで終わりかな?」「お茶になるのかな?」と勤務するにあたって不安を軽減することは非常に重要です。

 

待遇面の強化でバック金額をアップ、皆勤賞、指名数に応じての賞金などもありますが、それはあくまで「お客さんがついたら」「指名がとれたら」という前提がついてしまいます。保証を出すに際してある程度の条件(遅刻早退時は保証はその日は出さない)などあっても良いですが、収入面の安定というを第一に考えてみるのが良いかと個人的には思います。

 

女の子を教育する、見極めることも重要

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女の子の定着率をあげたいからといって「やる気のない子」「トラブルを起こす子」などがお店にずっといても店舗全体のレベルアップには繋がりません。待遇面を良くすると同時にきちんと女の子の教育、見極めをしないと意味がありません。

「この子は本当にお店に必要な子なのか?」というのを指名数だけでなく勤務態度もしっかりと考慮して見極める力が必要です。「女の子を差別してる!」「平等に扱え」という声も出てくるかも知れませんが、はっきりと言いましょう。お店は女の子を常に必要としてますが、やる気のない子は必要としていません。働く側はこのことをしっかりと認識することから始めましょう。

 


2020年はお店の力を磨き上げる

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ブログで今年は「守りの年」と予測していますが、守る=お店の力を磨きあがる年になるということです。女の子がいなければ風俗は始まりません。女の子=商品ですから、いかに女の子が確保できてレベルアップしていけるかということが、2020年末から2021年にかけて問われるんじゃないかと私は予測してます。

 

女の子確保の為の先行投資と言っても良いでしょう。その故、お店が利益を出しずらい時期になりますが、ここをしっかりと乗り切って良いお店作りの強化が出来れば投資した分以上の利益がその後に来ると思っています。

 

店舗拡大路線のグループ店もあるでしょうが、個人的にはあまりおススメしないです。なぜなら何度も言ってきた様に世界情勢、経済状況があまりに不透明過ぎるからです。2020年の1月の時点ですでにガソリン価格は上昇してます。原油価格自体が上がってるので、これは日本経済においては良い話ではないです。今までの良い流れや勢いがあるのかも知れませんが、勢いに任せるのは危険な世界情勢ではないでしょうか?

 

そんな時だからこそ、店舗の力を徹底的に磨きあげる時だと私は推測してます。「守りの年」と言いましたが、ただ待って守っているという訳でなく、しっかりとやるべきことはやり、投資するところにはしっかりと投資をする。これがポイントになるでしょう。

 

最後に

 

私は経済や政治の専門家ではないし、詳しいことはわかりません。あくまで色んなニュースを見たり聞いたりして自分なりに考えたことを書いています。必ずこうしないとダメということではありません。ただ、一つだけ言えるのは「常に最悪のケースを想定して行動する」という事は重要ではないかと考えています。今は風俗業界から離れているので具体的な状況はわかりませんが、業界から離れて改めて気がつくことも沢山あります。今回の記事は元風俗店の店長が勝手に予想していることと思って下さい。

 

もし、この記事の中で何か現状の店舗運営において役に立つことを見つけてくれたり何か得る物が少しでもあれば幸いです。