元ガールズバー店長日記

ガールズバーやキャバクラ、風俗店などで店長をしてきました。お客さん目線、働く側目線で思うこと、感じることをブログに書きたいと思います。Twitterもやってるので宜しくです。

痛客、ウザ客に関しての内容の記事のアクセスが増えている!

2月中旬くらいから私のブログの中で「痛客」「ウザ客」に関しての記事へのアクセスが増えています。Google、Yahoo!、Twitterなど共通で。

 

「#クソ客のいる生活」というハッシュタグもあるくらいですがお店のスタッフや女の子がSNSなどで「#クソ客のいる生活」とつけて愚痴、誹謗中傷は控えるべきだと考えています。匿名であってもです。なぜならシンプルにお店、女の子とお客さんという関係はお金が絡んでいるからです。

 

「悪い事例を出すことで自分も気を付けようと思ってほしい」という点があるのかも知れませんが、効果はないです。逆に関係のないお客さんがこれらの愚痴を見て「怖い」「陰湿なイメージを持つ」などが起こってしまい結果お客さんの足が遠のいてしまう可能性があると思っています。受付で実際にお客さんを見ると「気の弱い人」「うまく話せない人」「緊張してる人」というのは多いです。こういう人たちが愚痴を見ると「自分も言われてるかもしれない」と躊躇してしまう可能性があるでしょう。そうなれば業界全体の来店が少なくなる可能性も出てしまいます。

 

「#クソ客がいる生活」などのハッシュタグを使わずに「こういう事に気を付けましょう」「こういう発言すると女の子が傷つきますよ」と愚痴ではなく注意喚起することの方が大事です。それにクソ客と言われる人はそもそも自分がクソ客であることを理解していませんし、クソ客とはどんな人なのかを知ろうともしません。

 

もしクソ客と言われる人がGoogleで「風俗 クソ客」「キャバクラ クソ客」と調べていれば、少しはまともになってるはずです。そうであれば「#クソ客がいる生活」がここまで広がりは見せてないのではないでしょうか?すなわち現状でお店の子やスタッフが「クソ客」と愚痴ることでマイナスイメージに繋がる発信しかしてないということです。それが仮に匿名であっても。実際に働いてる子やスタッフには是非とも気を付けてほしいです。

 

実際に遊んだり飲んだりしてると「アホなの?」「こいつただのカス」の様に同じお客側にいても感じることはあります。一般的な良識を持った人であれば、そんなことしないだろうと感じてしまうんですが、なぜにクソ客と呼ばれる人は自覚がないのでしょうか?

 

 

日常生活において人と接することが少ない

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「親族といる時」「同僚といる時」「友達といる時」「上司や先輩といる時」「仕事で取引先の方といる時」など様々なシチュエーションがあり、シチュエーションにおいて自分の立ち位置は変化します。自分が下の立場になったり、同等な立場だったり、上になったりと一緒にいる人によって変わります。こういうシチュエーションが少ない環境だと自分がいつでもどこでも偉いと勘違いしてしまい、周りからクソ客と言われる様な人間になってしまうんじゃないかと推測します。

 

また、色んな人と話すことでコミュニケーション能力が上がります。人と話すことで会話の内容だけでなく「声の大きさ」「話を切り出すタイミング」「表情」なども相手に伝える時には重要です。これらは教わるものというよりは日々の生活で人と接することで身に着けることです。

 

クソ客と言われる人の特徴は年齢関係なくコミュニケーション不足にある様に感じてます。最近の若い世代はインターネットが当たり前の世代です。文字で伝えること、発信することは上手に出来るけど人と対面すると上手くいかないという人も多いのではないでしょうか?もしかするとこれからドンドンクソ客と呼ばれそうなお客さんが増えてる可能性があるかもしれません。

 

コミュニケーションが苦手という人にはコンビニや飲食店に行った際に会計時に「ありがとう」「ご馳走様」と一声かけることからオススメしたいです。サービス業をしてるとお客さんから言われる「ありがとう」は嬉しいものです。良い店員さんだったら貴方が「ご馳走様」「ありがとう」と言う事で笑顔で元気よく「ありがとうございました」と返してくれます。お互いに気持ちよく感じることは物凄く大事なことだと個人的に思っています。

 

女の子がキッカケになるケース

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地雷プレイをされた、会話をスルーされたなどがあると、「お金を払ってるのに楽しくない」「手抜きされた」「嫌味なことを言ってくる」などマイナスなイメージをお客側が抱いてしまうこともあります。行く店行く店で手抜きな接客をされることで捻くれた感覚を持ってしまう可能性もあります。「お金を払ってるんだから何をしてもよい」的な極端に捻くれる人も少なくはないでしょう。

 

結果的にきちんと接客する子にも捻くれたお客がついて嫌な思いをしてしまうことが多数出ています。お客さんに原因があるのかも知れませんが、地雷プレイや手抜きの接客をする子がいるからクソ客を生み出してしまってるケースもあります。

 

綺麗ごとになりますが、働く女の子全員が「お店の基本サービスはきちんとする」「手抜きしない」という認識で接客してほしいです。

 

お店側にも責任がある場合

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お店に何度も来店されていればお客さんと顔見知りになることもあるでしょう。そうなるとちょっとしたサービスや優遇をすることもお店で働いていればやってしまうことはわかります。お店のちょっとしたサービスがドンドンとエスカレートしてしまうとお客側はそれが当たり前と感じます。「この店は俺の言う事を受け入れてくれる」と極端に感じ取る人も出てくる可能性もあります。

 

そうなると女の子側からクレームが出たりしてもお客さんにしっかりと伝えることがしにくい状況も生まれます。そうなれば女の子から信頼はされなくなります。

 

お客さんは友達でも上司でもなくお客さんです。大事にしたいという思いが強すぎて過剰なサービスをすることで図に乗るお客さんは多いです。お客さんとは近すぎず遠すぎずの適切な距離感を持って接することが重要です。業種関係なくお客さんとの距離感が上手に作れる人が出世してる印象があるので男子スタッフの皆さんは日頃から心掛けて接客しましょう。

 

お客さんを教育していく必要性

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「クソ客の実例をあげても肝心なクソ客は知ろうとしない」のであれば女の子やお店側がお客さんを教育することも大事かと思います。

 

クソ客と言われる人を接客した女の子が誰にも愚痴を言えないからSNSで発信する。それを関係のないお客さんが見てしまうけど、本人はそういう情報を見ないし気付かない。悪循環になってる様に見えます。

 

それならば、まずはお店にお客さんの愚痴を言える環境が大事なんじゃないでしょうか?その愚痴を客観的にお店が判断して女の子に非があれば意見、指摘はする。必要ならばお客さんと話して自分の言動に気付いてもらう。これが重要に思えます。お客さんに言う事で常連さんを失う可能性もありますが、何もしなければいつまでたってもクソ客と罵る子は減らないし、クソ客と言われる人も減りません。それは業界全体を考えてもイメージダウンな様に思えます。

 

実際に私の経験談ですが「女の子があるお客さんからキスマークを付けられた」と私に言ってきました。後日そのお客さんが来店された際に「キスマークを女の子につけると私生活に影響が出ることもあるので、そういう事は止めてもらえますか?」と伝えるとお客さんは「分かりました、すみませんでした」と謝罪もありました。

 

女の子からも「〇〇くん、さっきのお客さんにキスマークのこと言ってくれたの?お客さんからごめんねって言われたよ」と言われました。その後もそのお客さんはお店にきてくれるし、他の子からもクレームは出ることはなかったです。

 

また「本番強要」のお客さんでもしっかりと反省して謝罪してくれる人は免許書コピー、携帯番号を控えて厳重注意に留めたこともあります。出入り禁止にしないのは甘いと思われるかも知れませんが、話をすることで自分のやったことに対して反省して謝罪する人もいます。上から目線で伝えたり怒りに任せて伝えるのではなく、冷静に落ち着いて伝えることで理解してくれるお客さんもいます。こういうお客さんを問答無用で出入り禁止にするのは勿体ないので一度チャンスをあげても良いのかなと感じます。それにお客さん側にも自分の遊び方が間違っていたと気づいてもらえるキッカケにもなるんじゃないでしょうか?

 

会社や上司との飲み会の減少で遊び方や飲み方を上の世代から教わるという機会が減少してる事で遊び方を知らない若者、自分の遊び方を改める機会が減った中年層が増えてるような気がしています。そうなれば、これからの時代はお店や女の子側からお客さんを教育するということも一つの手段ではないでしょうか?

 

ただクソ客と罵ったら愚痴っていても何も始まりませんし状況は変わりません。顧客、女の子、お店の全ての立場で見つめ直す時期なんじゃないかと思います。