元ガールズバー店長日記

ガールズバーやキャバクラ、風俗店などで店長をしてきました。お客さん目線、働く側目線で思うこと、感じることをブログに書きたいと思います。Twitterもやってるので宜しくです。

3/30日の都知事の会見を感じること!キャバクラ、ガールズバー、クラブはピンチ?!

2020年3/30日の夜、小池都知事が会見してました。

・ナイトクラブ、バーなどの利用は控えること
・深夜から早朝にかけては遊ばないこと
・接待を伴う飲食店は避けること

などがあげられました。ピンと来ない人もいるかも知れませんが、簡単に言えばキャバクラ、クラブ、ガールズバーは勿論ですが居酒屋、ショットバーなども控えるようにという風に捉えられます。

パチンコ、雀荘、性ビジネスからは今のところ、都内ではないけど他の地区で起きている的な発言もありました。

 

今までにnoteブログでも「コロナウィルスとの向き合い方」を個人的な見解で書いてきました。

 

note.com

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以前の記事でも紹介しましたが簡単に言えば「お客、女の子、お店、それぞれの立場でコロナ対策を」ということです。

 

しかし昨日の都知事の会見で業種を名指しされたことで影響は大きくなるでしょう。またネットなどのコメントで「儲かってるときは何もしないけどお客が来ないなら保障しろって筋が通ってない」というような意見も複数見られました。

 

昨日の都知事の会見やネットなどのコメントを見て今回は個人的な考えを書いていこうと思います。何か役に立つこと、考えるべき点があれば幸いです。

 

非常時に風俗、お水業界は自粛しろ

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「非常時に風俗やお水関係のお店は自粛して当然」という声を多数見かけました。業界関係者には申し訳ないですが、その通りの意見だと思います。なぜなら、生きていく上で必要不可欠なことではなく娯楽産業だからです。コロナウィルスを拡大させる可能性は極めて高いですし、非常時には不要な産業とも言えるでしょう。

 

しかし、あくまで「コロナウィルス感染、拡大」といった医療的な考えから自粛を考えればの話です。

 

経済が自粛、縮小されることで生活が厳しくなる

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自粛モードになることでお客さんが来ない。それはお店で働くスタッフや女の子の給料が減ります。最悪、解雇や閉店ということに繋がります。コロナウィルスの脅威があっても、店舗運営をしなければ従業員の生活を守ることができないということです。そのためにも店内、スタッフ内で「コロナウィルスの対策、予防」を出来る範囲内で最大限にして営業してることでしょう。

 

風俗、お水業界は儲かってるのか?

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「儲かってるときは何もしないけどお客が来ないなら保障しろって筋が通ってない」という声があると最初に言いましたが、これは何を根拠に言ってるのでしょうか?はっきりと言いますが風俗、お水業界は超激戦とも言っても過言ではないくらいに店舗運営は難しいです。もちろん、儲かってる運営者もいるでしょう。しかしライバル店は多くお客さんも女の子も奪い合いです。例えるならラーメン業界と同じくらいにオープンしては消えていくというくらいです。

 

店舗運営していくためには警察や保健所に許可書を出したり納税しています。風俗やお水業界を否定的に見る人で多いのが「女とお酒を扱えば儲かる」的な考えがあり楽して商売してるという先入観があるんじゃないでしょうか?実際は、素人が簡単にできるような業界ではないということを伝えたいです。

 

儲かってるお店、ちょっとプラスのお店、マイナスのお店、ギリギリ運営が成り立ってるお店…様々です。日々、お客さん、女の子を獲得できるかを追求して努力してる職種です。

 

風俗、お水業界は自粛しろは正論でしかない

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風俗やお水業界は自粛しろという意見はごもっともです。しかしそれは「コロナを拡大させない、感染させない」という医療的な考えからだけです。すなわち正論を言って勝ち誇ってるだけです。なぜなら「経済的な側面」というものを一切無視した考えだからです。

 

恐らく、風俗やお水関係に否定的な意見を言う人は仕事面においてあまり影響がない人なんではないでしょうか?もし、明日、自分の職場がコロナウィルスの影響で倒産、リストラなんてあれば「簡単に自粛しろ」なんて言えないと思います。

 

ブログで言い続けてきましたが、国が民間に自粛だけを求めて何かしらの補償がない状況であれば、自分の生活は自分で守るしかないです。お店はコロナ対策や予防をしながら営業をするしか道はありません。

 

人の生命と経済的なことの両方を考えなければ今の時期を乗り越えることはできないでしょう。

 

風俗店やキャバクラ、ガールズバーが閉店したら?

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繁華街から風俗、お水業界がなくなったらどうなると思いますか?物凄く楽しくない街になって人が集まらなくなる可能性もあります。居酒屋で風俗やキャバクラへという流れは男性であれば経験したことがあるでしょう。それが居酒屋だけで終わったらさみしくはないですか?ストレス発散の意味もあるから遊ぶと思いますが、それが不完全燃焼になります。

 

また2000年くらいに埼玉西川口はNK流と言われる風俗店が栄えて人が集まってきました。しかし取り締まりの強化でNK流は潰えてしまいます。街は健全化されたかもしれませんが、人が集まらなくなり大手チェーン店の居酒屋もドンドン撤退していき街全体に活気をなくしていきました。近年は西川口がチャイナタウン化して近隣住民とトラブルになることもあると話を聞きます。良いか悪いかは個人の判断ではあると思いますが、風俗、お水業界は街の下で支えてるという面もあるのではないでしょうか?

 

仮に歌舞伎町から風俗店やキャバクラ、ガールズバーがなくなったらどうなるんでしょうか?

 

店舗維持出来るくらいの補償を

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私個人としては「国や自治体が自粛要請するのであれば最低限、お店が維持できる程度の保障は」だと考えています。ぼったくりなど悪質なお店はどうでもよいですが、許可をとってまっとうに営業してる店舗に関しては多少なり補償があっても良いのではないでしょうか?「自粛要請するだけで何も補填がない」というのは表現が悪いですが国から営業妨害されてるだけです。風俗やお水業界に関係なく自粛要請で被害が出てる業界すべてに補償をするべきと考えています。

 

また、国民一律に給付金という案がなくなり「所得が減って生活が苦しい家庭に自己申請で給付金を出す」という方向になりつつありますが、自粛要請することで収入関係なく国民に何かしらの被害は出ています。今は大丈夫だけど1週間後1か月後が不安という気持ちもあります。ここは収入関係なく一律で給付金を出すべきと私は考えています。

 

店舗と人へのサポートをすることで経済的なダメージ、生活面の不安を多少は抑えられる効果はあるんではないでしょうか。

 

批判よりも知恵を出し合って実行する重要性

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仮に何かしらの補償があったとしても厳しい現状であることには変わりはありません。そういう時期をどうやって乗り切るのかをお店のスタッフ、女の子、お客さん…すべてが考えて取り入れていくことが大切なのではないでしょうか?ここで私が考えてることをいくつか紹介します。

 

【キャバクラ、ガールズバーでマスク着用】

今の時点でお客さんにつく際に女の子はマスクをつけていません。もしマスクがあるのであれば接客時にマスクをつけても良いのではないでしょうか?またお客さんとの距離も今までよりも離れるというのもコロナ予防になるかと思います。その分、通常より料金を下げる、何かしらのサービスをつけるというのもアリかと思います。

 

【女の子が作ったお弁当、スウィーツの販売】

飲食店ではテイクアウトできるようにしてるお店も増えています。ガールズバーやキャバクラで遊んでほしいのは分かりますが不安がある人もいます。そこでテイクアウトできるものを販売して少しで売り上げに繋げるというものです。「キャバ嬢手作りのお弁当」なんてなかなか食べれる機会はないし、食べてみたいお客さんもいるかもしれません。それに在籍の子で料理が趣味という子もいるかと思います。ちょっと力を借りて「キャバ嬢弁当」なんて面白いんじゃないでしょうか?

これはあるお蕎麦屋さんがお客さんが来ないから「手作りのドックフード、キャットフード」を販売して好評だったという話を聞いて思いついた案です。


【サービス内容や料金を時期的に変更】

風俗店においては濃厚接触ということで問題かと思います。今の時期だけ「料金を下げてサービス内容もソフトなものにする」というのも一つの手段かと思います。働く側とお客さんの不安を減らすことが目的ですから売り上げ的には物足りないかも知れませんが、お店を維持するための最低限の売り上げを維持するためです。

 

 

他にもあるのかもしれませんが私が今の時点で思いつくことを書いてみました。実際働いてる子やお客さんから色んな意見を聞くことで、もしかしたら今の時期に売り上げを維持できるようなアイディアがあるかも知れません。お店の方針やコンセプトなどもあるかと思いますが、広く視野を持つことが重要な時じゃないかと思います。

 

風俗、お水業界を批判する人たちへ

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「風俗やキャバクラガールズバーは自粛しろ」という声は実際に店舗運営してる方、男子スタッフ、働く女の子が一番理解しています。底辺の仕事だと見下す人もいるでしょう。でも生きていくためにあがきながら必死で頑張ってる人もたくさんいるということを覚えておいてほしいです。

 

ぼったくりなどの犯罪行為をして稼いでる人、クソ客と罵る様な子は別にして、生きるために頑張ってる人を否定する権利は誰にあるんでしょうか?経済を下から支えてる面もあります。応援しろとは言いませんが不要な批判はしないでほしいです。

 

コロナウィルスと経済の二つのことを同時進行で考えないといけない時に、どちらかだけを考えることはナンセンスであり綺麗ごとです。綺麗ごとだけ並べても何も良い方向にはいかないということを覚えてほしいです。

 

コロナウィルスの影響を受けてる店舗関係者さん

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風俗やお水業界に関して述べてきましたが、業種問わずに苦戦を強いられてる店舗は多いと思います。同じ地域にあるお店同士のお付き合いというのも、こういう時期は大事だと思います。お客さんが来ないのであれば同じ地域で仕事してる者同士でお店でお店に行き来しあうことで助け合うというのも、今の時期を乗り越えるために力になるかなと個人的には感じます。

 

いろんなお店と交流することで情報交換もでき、そこから何かお店に取り込むことができることがあるかも知れません。頑張ってる人たちに頑張れというのは個人的には失礼なことだと認識していますが、言葉があまり思いつきません。体に気を付けて日々のお仕事に励んで下さい。今の危機に立ち向かってる人たちに良いことがあることを祈っています。